現在ユニットバスをご利用中で、老朽化やデザインの古さが気になり始めたら、新しいユニットバスへの交換を検討する良いタイミングかもしれません。ユニットバスの交換は、お風呂のリフォームの中でも比較的費用を抑えやすく、工事期間も短く済むことが多いのが特徴です。ユニットバスの交換にかかる費用は、おおよそ50万円から120万円程度が目安となります。この費用には、既存ユニットバスの撤去・処分費用、新しいユニットバス本体の費用、そして設置工事費用、給排水・電気工事費用などが含まれます。既存の基礎や躯体をそのまま活用できるため、在来工法からユニットバスへの交換に比べて、解体や基礎工事の手間が少なく、費用も抑えられる傾向にあります。しかし、ユニットバスからユニットバスへの交換といっても、いくつか注意しておくべき点があります。最も重要なのは、「既存のユニットバスのサイズ」を正確に確認することです。新しいユニットバスは、基本的に既存の設置スペースに合わせて選びます。もしサイズが合わない場合、壁を壊してスペースを広げるなどの大掛かりな工事が必要となり、費用が大幅に上がってしまう可能性があります。事前に専門業者に測量してもらうか、ご自身で正確なサイズを把握しておくことが不可欠です。また、「搬入経路の確認」も重要です。新しいユニットバスの部品を搬入する経路(玄関、廊下、階段、窓など)に問題がないかを確認しましょう。特にマンションの場合、共用部分の通路幅やエレベーターのサイズなども考慮する必要があります。搬入が困難な場合は、窓からの吊り上げなど、別途費用がかかるケースもあります。ユニットバス本体の価格は、メーカーやグレード、機能によって大きく異なります。費用を抑えたい場合は普及グレードの中から、本当に必要な機能に絞って選びましょう。浴室暖房や乾燥機、保温浴槽などのオプションは、快適性を高めますが、その分費用も上がります。交換のタイミングとしては、一般的にユニットバスの耐用年数は15年から20年程度と言われています。目に見える劣化(床や壁のひび割れ、タイルの剥がれ、設備の故障)だけでなく、水漏れやカビの発生が頻繁になった場合も交換を検討する良いサインです。新しいユニットバスに交換することで、快適性、安全性、清潔感が向上し、日々の生活がより豊かになるでしょう。